ウサギの症例

うさぎの尿石症

今日はうさぎの尿石症についてお話します。
うさぎは尿中からカルシウムを排泄するため、高カルシウム尿になることがあります。水分摂取量が減ったり、膀胱炎を起こしたりすると、膀胱内でカルシウムが結晶化してしまい、膀胱の中で濃い砂または泥状物となり、尿中に排泄されずに溜まっていきます。

これが最終的には大きな膀胱結石となり、血尿がでたり、排尿困難になってしまい、弱ってしまいます。こうなってしまうと、手術をして結石を取り除かなければならなくなります。

予防の方法としては
・水分を十分にとらせること
・適度な運動をさせること
・低カルシウム食をあたえること
です。

下の写真は、健康診断時に偶然発見された、うさぎの尿石症です。膀胱の下の部分にある白い塊が尿石です。

この写真の子は、まだ大きな塊になっていなかったので、膀胱にカテーテルをいれて洗浄することで、尿石を洗い出すことができました。

膀胱の中の白い塊が無くなっています。

症状がなくても、病気が隠れていることもあるので、うさぎを飼われている方は定期的な健康診断をおすすめします。