犬の症例

犬の潜在精巣(腹腔内陰睾)の腹腔鏡手術

男の子のワンちゃんの場合、通常でしたら生後すぐには精巣がまだお腹の中にあり、生後しばらくしてから精巣が陰嚢内に入ります。遅くとも生後6か月齢の去勢手術が行われる時期になれば精巣が陰嚢内にあるはずです。

今回来院されたワンちゃんは生後6か月齢を過ぎても、精巣が陰嚢内に降りて来ておらず、腹部の超音波検査で腹腔内に精巣が認められたため、腹腔鏡を用いた腹腔内精巣の摘出手術を実施しました。

↑精巣がお腹の中に残っていました

↑精巣が取り出せるだけの小さな孔をあけて、精巣を摘出しました

手術後の様子。左側が陰嚢に降りてきた正常な精巣を摘出した手術創で、右側二つは腹腔鏡で精巣を摘出した手術創です。

大型犬の腹腔内陰睾丸でも小さなキズで手術ができるので痛みが少なく、陰睾は腹腔鏡を用いると小さなきずで安全に手術が可能です。

ご希望の方は当院までご相談ください。