ウサギの症例

うさぎの麻酔について

今日は雌ウサギちゃんにできた腫瘍の摘出手術がありました。
後足のふとももの部分に直径4cmほどの大きな腫瘍ができておりそれを取り除くのが目的です。
雌うさぎでは3歳を超えると80%にも子宮癌が発生するというデータもあり、今後の事を考えて
同時に避妊手術も行いました。

うさぎに全身麻酔をかけるのはややリスクが高めでしたが、
v-gelというウサギ専用の喉頭チューブを導入してからより安定してモニター・麻酔維持できるようになっています。
新しい器具の開発や、技術の進歩は本当に素晴らしいものがあります。

↑v-gel(ウサギ用喉頭チューブ)

肢の腫瘍を摘出し、卵巣・子宮も問題なく摘出し、麻酔も問題なく覚めてくれました。
子宮疾患が多いため雌うさぎの場合、若いうちに避妊手術を済ませておいたほうがよいかもしれません。