ウサギの症例

うさぎの流涙症

涙やけをしているうさぎさんが何頭か来院されたので今回は流涙症について。

うさぎの涙目、涙やけになる場合はいくつか原因が考えられます。
そのうち多くは歯のトラブルが原因で流涙症になってしまうと言われています(他に結膜炎など)。
健康な子では目と鼻は鼻涙管という管で繋がっています。
しかし歯にトラブルが起こると、歯によって鼻涙管が圧迫されて涙が流れなくなり外に溢れてきます。

診断はX線検査などで歯の状態を確認したり、鼻涙管に細い管を入れて洗浄する処置を行います(鼻涙管洗浄:繰り返し行うことが必要なこともあり2~3日連続、または3~4日毎に洗浄液がきれいになるまで続けます)。
治療は状態によって抗生物質の投与や点眼が必要になることもあります。

涙が多い場合は皮膚炎を予防するため、こまめに涙を拭いてあげて被毛・皮膚を乾燥した状態にしてあげてください。

食事はチモシー(乾草)を主体にすることが予防につながります。
病気の予防のために子ウサギの頃から乾草をメインにしてあげましょう。