ウサギの症例

うさぎの子宮癌

ウサギの子宮癌の摘出手術を行いました。

以前から爪切りなどで定期的に来院されていたウサギさんだったのですが、

中高齢の雌ウサギで、避妊手術は行っていませんでした。

爪切りで来院された時に、

念のため腹部のエコー検査を実施すると、

お腹の中の子宮と思われる部位が腫れています。

3歳を超えると80%程度の雌ウサギに子宮癌が認められるとも報告されていることから、

子宮癌の可能性も否定できないため飼い主さんとご相談の結果、

子宮・卵巣摘出術を行うことになりました。

すると、やはり子宮がとても腫れており、

術後の病理組織検査でも「子宮癌」との診断結果がでました。

 

↑※閲覧注意(手術画像です):子宮がボコボコに腫れています

 

↑閲覧注意(手術画像です):摘出された子宮と卵巣

 

まだ転移が認められない無症状のうちに子宮癌が摘出ができてとてもラッキーだったと思います。

気づかずに放置すると、お腹の中や肺に転移してしまったりするため、避妊手術を受けていない女の子ウサギさんは気を付ける必要がありそうです。