ウサギの症例

うさぎの切歯(前歯)不正咬合

うさぎの切歯(前歯)は上顎に4本、下顎に2本あり、うまいこと咬みあうことで歯が摩耗して伸びすぎないようなシステムになっています。しかし、何らかの原因で咬みあわせが悪くなると上の歯と下の歯が咬みあわなくなり、切歯が異常な方向に伸びすぎてしまいます。

 

↑切歯が不正咬合になり長く伸びてしまっています

 

原因として、生まれつきの不正咬合がある場合や、ケージなどの硬いものをかじったり、奥歯(臼歯)の不正咬合があったり、何らかの外傷が有ったりすると引き起こされると考えられています。

 

治療は、定期的に伸びてしまった切歯をカットして短くします。大人しいうさぎであれば、無麻酔で処置が可能な場合が多いです。

 

ケージを齧らせないようにしたり、落下事故に気を付けてあげたり、チモシー中心の食生活を心がけたりすることが予防につながるためうさぎ飼いの飼主さんはお気を付け下さい。