うさぎのオヤツの是非
ここのところ通院中のうさぎの飼い主さんが当院を紹介していただいているためか、うさぎさんの診察がとても多いです。
その中の1頭のうさぎさんが「昨日からうずくまってしまい元気がなく何も食べず、飲まない。」という主訴で来院されました。
視診、触診、聴診などの身体検査や、X線検査などで詳しくしらべてみると…、
胃の中に食渣が詰まって大きく張っています。これは胃腸の運動性低下が疑われる所見です。
そのためこの子には皮下点滴や腸を動かすお薬、腸の異常発酵を抑える抗生剤などを用いて治療を行ったところ少しづつ食欲も戻り大粒の便も出てくれるようになってきました。
胃腸の運動性低下の原因が何なのかはじめははっきりしなかったのですが、
子供さんがご褒美にパパイヤを大量にあげてしまっていたことが誘因になっていることがあとで判明しています。
果物などの甘いものやナッツ類はとても喜んで食べますが、こういったものは与えないかごくごく少量に留めておいた方が良いと思います。子ウサギなどでは腸内環境が乱れてしまい命取りになってしまうことがあります。
やはり乾草(チモシー)をたくさん食べさせることがうさぎの健康にとってはとても重要です!